映画「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」公式サイト » Staff Profile

マイケル・ラドフォード
監督・脚本

1946年2月24日、インド・ニューデリー生まれ。父親はイギリス人、母親はオーストリア人で、幼いころは中東で過ごした。自身はイギリス人である。オックスフォードのウースター・カレッジを卒業後に教師となるが、数年後にイギリスのナショナル・フィルム・スクールに一期生として入学。

1976年から1982年まで主にBBCを拠点に、スコットランドのルイス島住む聖書に忠実に生きる人々を追った「純然たる福音が生きる最後の場所」などのドキュメンタリーを制作。その後劇映画を監督するようになり、ジョージ・オーウェル原作の小説を映画化した『1984』(84)ではイブニング・スタンダード英国映画賞の作品賞を受賞。

1994年には、イタリアの小さな島でのチリの詩人パブロ・ネルーダと郵便配達人との交流を描いた『イル・ポスティーノ』で第68回アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞にノミネートされ、劇映画音楽賞を受賞。さらに英国アカデミー賞では非英語作品賞、日本アカデミー賞外国作品賞を受賞し、一躍その名を知られるようになる。他作品としては、アル・パチーノとジェレミー・アイアンズを迎えてシェイクスピアの戯曲を映画化した『ヴェニスの商人』(04)、ジャズピアニストのミシェル・ペトルチアーニの人生を追ったドキュメンタリー『情熱のピアニズム』(11)、クリストファー・プラマーとシャーリー・マクレーン主演の『トレヴィの泉で二度目の恋を』(14)などがある。現在は再びアル・パチーノを主演に迎え『リア王』(仮)を制作中である。

英語のほかにフランス語、スペイン語、イタリア語も堪能であり、4つの言語を使い分けて演出している。

アンナ・パヴィニャーノ
脚本

1955年、イタリア・ボルゴマネーロ生まれ。テレビ番組の構成作家をして学費を稼ぎながら、トリノ大学で哲学を学ぶ。1977年にテレビ番組「Non Stop」でマッシモ・トロイージと出会い公私ともにパートナーとなる。2人が共同脚本し、トロイージが監督と主演を務めた映画『I’m Starting from Three』(81/未)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の脚本賞にノミネート、作品賞と主演男優賞を受賞。

その後もトロイージが監督・主演を務め、共同脚本した作品は『Sorry for the Delay』(83/未)、ナストロ・ダルジェント賞脚本賞を受賞した『The Ways of the Lord are Over』(87/未)、『I Thought it was Love』(91/未)の3作品。アカデミー賞脚色賞にノミネートされたマイケル・ラドフォード監督の『イル・ポスティーノ』(94)はラドフォード、トロイージ、フリオ・スカルペッリ、ジャコモ・スカルペッリとの共同脚本作品である。そのほかの脚本作品に、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞脚本賞にノミネートされたアレッサンドロ・ダラトリ監督の『彼らの場合』(02)、パヴィニャーノ自身の小説を原作とした同じくダラトリ監督の『On the Sea』(07/未)、ラドフォード監督の『トレヴィの泉で二度目の恋を』(14)などがある。

2007年には、自伝的小説としてマッシモ・トロイージとの関係をつづった本「Da domani mi also tardi(明日からは早く起きます)」を出版しており、現在その小説を原作とした映画をステファノ・ヴィネルッソ監督のもと製作中。